先に結論
Immichを使うと、自分で用意したPCやNASを保存先にして、スマホ写真をまとめ、アプリから見返せます。ただし、サーバーの用意・更新・別媒体へのバックアップは自分で行います。
スマホの写真が増えるたびに、クラウドの容量や月額が気になる。そんなときの選択肢がImmichです。写真を置くPCやNASは自分で用意しますが、スマホアプリから選んだ写真を取り込み、日付やアルバムから見返せます。ここでは、まず小さく試し、写真が本当に保存されたか確認するところまで進めます。
使うと何ができあがる?
自宅PCや対応するNASにImmichを起動し、スマホのImmichアプリから接続すると、選んだ写真・動画をその保存先へ取り込めます。取り込んだ後は、スマホやブラウザーで写真を見たり、アルバムにまとめたりできます。クラウドサービスと違い、保管先の容量を増やすときは自分でディスクを追加・交換します。
| 方法 | 使った後にできあがるもの | 費用・使い勝手・保守 |
|---|---|---|
| Immichを自分で設置 | スマホアプリと自宅PC/NASをつないだ写真ライブラリー。保存先と写真を自分で管理。 | ソフト自体は無償公開。機器・ディスク・電気代がかかり、更新・障害対応・別バックアップも自分。外出先接続には安全な公開設定が必要。 |
| Claude/Codexに専用アプリを作ってもらう | 依頼に合わせた写真整理画面や検索機能を持つ独自アプリ。 | 画面や分類ルールは自由にできる一方、写真取込・重複処理・権限・検索・スマホ対応・復元まで実装と確認が必要。AIの利用プラン/API条件、保存先、保守時間は別。 |
| Googleフォト等のクラウドを利用 | アカウントから使える写真保管と検索のサービス。サーバー運用は自分でしない。 | 手軽だが、容量や機能に応じた料金・サービス条件がある。自分でNASやDockerを更新する必要はない。 |
ClaudeやCodexは、Immichを操作するための専用画面を作ることもできます。ただし、頼んだだけで完成・運用中の製品が自動で手に入るわけではありません。実際にできあがるのは、仕様に沿ったコードとアプリです。写真を安全に取り込み、検索し、家族ごとに見せ分け、機器故障から戻せることを一つずつ実装・試験し、更新する必要があります。Immichは写真管理の一式を備えた完成済みソフトを自分の環境へ設置する方法です。独自アプリは、標準機能で足りない作業が明確で、作った後も直す担当者がいる場合に向きます。
始める前に、保存する機械を決める
- まず試すだけなら、写真の容量を置けるLinux PCや仮想マシンを使います。常時起動しないPCでは、その間は新しい写真の取り込みや外出先からの閲覧ができません。
- Immich公式の目安はRAM 6GB以上・CPU 2コア以上、推奨はRAM 8GB・4コアです。Docker Composeが必要で、Linux系OSが推奨されています。Windows/macOSのDockerは公式文書で制約が案内されています。
- NASを買う場合は、機種名だけでなく、Docker対応、メモリ、CPU構成、データ保存方式、更新方法を購入前に確認します。メーカーがDocker対応と書いていても、Immichそのものの動作保証と同じではありません。
- 写真の容量だけでなく、サムネイルや変換動画のための空き容量も見込みます。Immich公式は、これらが写真ライブラリー容量の平均10〜20%増えることがあると案内しています。
手順1:公式ファイルを用意して、まず自分のネットワーク内で起動
1Dockerと作業用フォルダーを準備する
Immich公式Quick startが案内するDocker環境を用意し、immich-appなど専用フォルダーを作ります。いきなりインターネットへ公開せず、自宅のPCから試すのが安全です。
2公式のComposeファイルと環境設定を取得する
公式のQuick startからdocker-compose.ymlとexample.envを取得します。example.envを.envとして保存し、UPLOAD_LOCATIONを写真を置く場所に合わせます。DB_DATA_LOCATIONのデータベースはネットワーク共有ではなく、対応するローカルディスクに置きます。
3秘密設定と保存場所を確認する
DB_PASSWORDを推測されにくい値に変更します。.envには接続情報が入るため、公開リポジトリに登録しないでください。写真の場所とデータベースの場所を取り違えないよう、起動前に設定を読み返します。
4Immichを起動し、最初の管理者を作る
Composeファイルのあるフォルダーで公式手順に従って docker compose up -d を実行します。同じ家庭内ネットワークから http://サーバーのIPアドレス:2283 を開き、最初のユーザーを管理者として登録します。ポート番号は実際の設定と照合してください。
5スマホアプリで接続し、写真を少数だけ試す
公式アプリを入れ、サーバーのアドレス・ユーザー情報でログインします。バックアップ画面で対象アルバムを選び、最初は数枚に絞って「Enable Backup」を有効にします。ImmichのWeb画面で写真が見えること、サーバー上のUPLOAD_LOCATIONにファイルができていることを確認します。
6全写真へ広げ、取り込み条件を調整する
試験後に対象アルバムを増やします。Wi-Fiのみ、充電中のみなどの設定を確認し、スマホの省電力設定も見ます。iOS/Androidのバックグラウンド実行はOSや端末メーカーの制限を受けるため、いつも即時に動くとは限りません。アプリを開いた時に保留分が進むかも確認します。
7写真とデータベースを別の場所へ複製する
Immich公式のバックアップ・復元手順に従い、写真・動画の保存フォルダーとデータベースの両方をバックアップします。別のディスクまたは別の場所へ複製し、実際に少数の写真を復元できるか試します。バックアップ用ディスクを同じNASにつなぎっぱなしにするだけでは、盗難・故障・誤操作への備えが不十分です。
Claude/Codexで作る場合は「別の完成物」になる
自作を選ぶ価値は、たとえば「宿泊客に見せる写真だけを選び、撮影日・部屋タイプで並べる」など、自分の手順に画面を合わせられることです。その代わり、スマホからの大量取込、失敗後の再開、重複判定、家族アカウント、写真データと検索情報のバックアップなどを自分の要件に合わせて作ります。まずImmichを少量の写真で試し、標準機能では足りない具体的な作業が見つかった場合に、その部分だけ自作する方法もあります。
公式情報・関連機器(2026年10月24日確認)
Immich公式:Quick start
Docker Composeでの起動、初期ユーザー作成、スマホからの試験バックアップ
導入コマンド・写真保存先・モバイル接続を公式手順で確かめます。
紹介先:docs.immich.app(別のタブで開きます)
Immich公式:モバイルバックアップ
対象アルバム、バックアップ設定、スマホOSの実行条件
バックグラウンド実行や端末側制限について、OSごとの公式説明を確認できます。
紹介先:docs.immich.app(別のタブで開きます)
Immich公式:要件
OS、CPU、メモリ、ディスク、データベース保存条件
購入前にサーバー候補が最低要件を満たすか判断します。
紹介先:docs.immich.app(別のタブで開きます)
Immich公式:バックアップと復元
写真ファイルとデータベースの両方を保護する方法
アプリのデータベース自動バックアップだけでは写真本体を保護できない点を確認できます。
紹介先:docs.immich.app(別のタブで開きます)
UGREEN NASync DXP2800(HDD別売)
Intel N100・8GBメモリの2ベイNAS。Amazonの商品ページでHDD別売りの構成を確認できます。
Immichの推奨メモリ容量に合う具体的な候補です。ただしNASのDocker対応はImmichの動作保証ではありません。OS・CPUアーキテクチャ・セットアップ方法を購入前に確認し、写真容量に合うNAS用HDDも別途用意してください。購入は必須ではなく、既存のLinux PCで試せます。
紹介先:amazon.co.jp(別のタブで開きます)
広告・PR:紹介先で申し込むと、当サイトに紹介料が入ることがあります。
UGREEN公式:Docker対応機種FAQ
DXP2800を含むDocker対応モデルと、互換性に関する注意
NAS全機種がDockerを動かせるわけではなく、Docker対応でも個別コンテナの動作保証ではないことを確認できます。
紹介先:ai.ugreen.com(別のタブで開きます)
この記事で出てきたツール
次に読むなら
- 約8分で読めます
Actual Budgetの使い方|銀行CSVから家計予算を作る
Actual BudgetをPCに入れ、口座・予算カテゴリを作り、銀行CSVを取り込む具体的な手順を紹介。月々の予算を見直す流れ、バックアップ、Claude/Codexで家計アプリを自作した場合との違いも説明します。
2026年10月24日 更新
- 約7分で読めます
SearXNGの使い方|Dockerで自分用の検索ページを立ち上げる
複数の検索サービスの結果を一か所に集めるSearXNGを、Docker Composeで試す手順を紹介。検索語が検索先へ送られることや、公開時の設定・保守も説明します。
2026年10月23日 更新
- 約7分で読めます
Vaneの使い方|Web検索を出典付きAI回答にする
VaneをDockerで起動し、検索結果を出典付きの回答にする手順を紹介。WindowsでOllamaにつなぐ設定、Claude/Codexで同じ仕組みを自作した場合の完成物・費用・保守も比較します。
2026年10月23日 更新


