先に結論
Baserowは、表を用意して入力フォームを作り、回答をその表に集めるデータベースです。まず練習データで項目と公開範囲を確かめてから、問い合わせや申込の受付に使いましょう。
メールやチャットに届いた問い合わせを、あとから表へ転記していませんか?Baserowなら、受付用のフォームを作り、送信された回答を一覧表の新しい行として受け取れます。この記事では「備品の不具合を受け付け、担当と対応状況を管理する」小さな例で、項目づくりからテストまで行います。
完成イメージ:不具合の受付から対応完了まで
表には「受付内容」「カテゴリ」「詳細」「連絡先」「担当」「状況」を並べます。利用者はフォームから最初の4項目を送信し、担当者は管理表で担当と状況を更新します。最初から大きな業務システムにせず、返信が漏れやすい一種類の受付だけを扱います。
手順1:空の受付表を作る
1Baserowにログインしてデータベースを作る
Baserow Cloudを使う場合は公式サイトからワークスペースを作成し、新しいデータベースを作ります。Cloudを選べばDockerやサーバーを用意せず、ブラウザーから始められます。
2テーブルに項目を作る
テーブル名を「備品の不具合受付」にします。最初の列を「受付内容」(1行テキスト)、次を「カテゴリ」(単一選択:パソコン/備品/施設)、次を「状況」(単一選択:未対応/確認中/完了)にします。さらに「詳細」(長文)、「連絡先」(メール)、「担当」(テキスト)を追加します。
3入力欄に必要な情報だけ残す
回答者に入力してほしい「受付内容・カテゴリ・詳細・連絡先」をフォーム用にします。「担当・状況」は内部で処理する欄なので、入力フォームから外します。必要な列をフォームに残すことで、担当者の情報や内部メモを回答者に見せずに済みます。
手順2:フォームを作り、自分で一度送る
1Form viewを追加
表のビュー選択からFormを選び、新しいフォームビューを作ります。フォームの説明に「故障した備品名と症状を書いてください。緊急の場合は電話でも連絡してください」のように、回答者の次の行動も記載します。
2必須欄と表示順を設定
受付内容・カテゴリ・詳細を必須にし、連絡先は必要な場合だけ必須にします。住所や個人番号など、今回の処理に必要ない情報は尋ねません。回答後のメッセージを「受付しました。担当者が確認します」に設定します。
3公開前にプレビューとテスト回答
Previewで回答者の画面を開き、スマートフォンでも読めるか確認します。実在の顧客情報を使わず、「会議室Aのマイクが入らない」という架空のテストを送信します。表に1行増えたか、入力が正しい列に入ったか、担当・状況の列がフォームで表示されていないか確認します。
4問題がなければ共有リンクを有効にする
Share formからURLを取得します。誰でも送れる公開フォームになるため、公開場所を必要な人に限定し、不要になったら共有を停止またはURLを再生成します。
手順3:表で担当と状況を追う
回答が届いたら管理表で担当者を決め、「未対応」から「確認中」「完了」へ状況を更新します。カテゴリで絞れば「パソコンの不具合だけ」、状況で絞れば「未対応だけ」を見られます。週に一度、未対応の行と連絡先の空欄を確認する時間を決めると、フォームを作っただけで放置するのを防げます。
| 方法 | 費用・上限の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Baserow Cloud Free | 0ドル。1ワークスペースあたり3,000行・2GB、Grid/Form/Galleryなど | 個人や小さな受付をまず試したい人 |
| Baserow Cloud Premium | 年払いは1人あたり月10ドル、月払いは月12ドル。年払いは年単位で請求 | 無料枠を超えたり、追加ビューや機能を使いたいチーム |
| Baserow self-hosted | ソフト利用料が無料の選択肢あり。Docker環境、サーバー、更新・バックアップは自分で用意 | 設置・保守とデータ管理を自分で担える人 |
Cloud Freeの行数はワークスペース単位の上限です。無料で始められることと、無制限に使えることは別です。Self-hostedもサーバー代や保守の手間は残るので、まずはCloud Freeで小さなテスト表を作り、必要な件数や共同利用の条件が分かってから選ぶのが安全です。
表計算・自作フォームと、できあがるものを比べる
| 方法 | 完成後に使うもの | 費用・保守 |
|---|---|---|
| Baserow | 公開フォーム、回答が入る表、担当・状況を更新する画面が一つのデータベースにつながる。 | Cloudは無料枠・有料枠の上限あり。Self-hostedはサーバー、バックアップ、更新を自分で担う。 |
| 表計算+フォーム | 表計算の回答一覧とフォームが別サービスでも、回答先を設定して受付できる。既存の操作に慣れている人は始めやすい。 | 各サービスの無料枠・アカウント条件を確認。共有権限、通知、重複回答の確認は自分で設計する。 |
| Claude/Codexで専用アプリを自作 | 項目・画面・通知を業務に合わせたWebフォームと管理画面を作れる。 | 作成時のAI契約/API、ホスティング・DB・ドメイン費が別。ログイン、迷惑投稿、バックアップ、脆弱性更新を継続保守。 |
まず5件だけ受け付けるなら、慣れた表計算とフォームでも十分です。担当者が複数になり、回答と対応状況を同じ場所で追いたいならBaserowのような一体型が分かりやすくなります。専用アプリを自作すると見た目や通知を細かく合わせられますが、フォームが動くWeb公開環境と安全なデータ保存まで作り、更新する責任が残ります。Claude/Codexはその開発を手伝えますが、運用済みの受付サービスを自動で用意してくれるわけではありません。
NocoDB
顧客や在庫の一覧を、チームで一緒に更新する既存のPostgreSQLやMySQLを見やすい表で扱う場合の選択肢です。
公式情報(2026年10月21日確認)
Baserow公式:テーブルをインポートして作成
CSVや表計算データからテーブルを作る手順
手入力でなく既存表を始点にする場合の公式手順です。
紹介先:baserow.io(別のタブで開きます)
Baserow公式:フォームビュー
回答欄、必須入力、公開リンク、回答後の表示
フォームの動作と公開範囲を確認しました。
紹介先:baserow.io(別のタブで開きます)
Baserow公式料金
Cloud Freeの行数・容量と有料プランの料金
無料枠と追加料金の境目を確認しました。
紹介先:baserow.io(別のタブで開きます)
Baserow Cloud
サーバーを自分で用意せず、ブラウザーで表とフォームを使うサービス
記事の手順を最小の準備で試す場合の公式サービスです。紹介制度・報酬リンクの有無は未確認です。
紹介先:baserow.io(別のタブで開きます)
この記事で出てきたツール
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