Audacityで音量をそろえる|ラウドネス正規化と書き出し後の確認
別々に録った説明音声の聞こえる大きさをそろえる手順。ピーク正規化との違い、ステレオ設定、原稿保存と配布用音声の書き出しを整理します。
ツールみっけ! 編集部2026年11月2日 更新約6分で読めます
先に結論
Audacityのラウドネス正規化は、選んだ音声全体の聞こえる大きさを目標へ合わせる処理です。雑音除去や各単語の音量自動調整とは分け、元の録音を残して書き出した音声を確認します。
別の日に録った説明音声を続けて聞くと、ファイルごとに声の大きさが違う。最大の音だけを合わせる方法より、聞こえる大きさを基準にしたい場合はラウドネス正規化を使います。既存の雑音除去ガイドと違い、ここでは音量をそろえて配布用ファイルにする流れへ絞ります。
1元録音を残して作業用に開く
原本を別に保管し、利用する権利のある短い音声で試します。編集を後から続けるためのプロジェクトと、相手へ渡す音声ファイルは分けて保存します。
2そろえたい音声を選ぶ
一つの録音全体を対象にするなら、その音声を選択します。複数のファイルをそろえる場合は同じ用途・条件で比較します。無関係な長い無音や音楽を混ぜると、声だけの比較とは条件が違ってきます。
3ラウドネス正規化を開く
Effect → Volume and compression → Loudness Normalizationを開きます。表記は版や言語で異なります。通常のNormalizeやAmplifyとは別の効果なので、選んだ機能名を確認します。
4聞こえる音量と目標を確認する
Perceived loudnessはLUFSという尺度を使います。公式資料の既定値は−23 LUFSですが、全配信先に共通の正解ではありません。提出先に仕様がある場合は先に確認し、練習では目標をむやみに大きくしないようにします。
5左右独立の設定を必要なく変えない
通常のステレオ素材では、左右を独立に正規化する設定を不用意にオンにしません。左右のバランスが変わるためです。別々の録音が左右に入っているなど、目的が明確な場合に検討します。
6適用して、別名の音声を書き出す
結果を聞き、声と背景音、突然大きい音、不自然な左右差を確認します。FileのExport Audioから形式と保存先を選び、原本と別名で出力します。書き出したファイルを開いて、実際の長さと聞こえ方も確認します。
正規化でできること・できないこと
ラウドネス正規化は、選択した音声の聞こえる大きさを測り、全体へ一つのゲイン変更を加えます。小さな声の単語だけを個別に持ち上げたり、背景音だけを削ったりする処理ではありません。声と雑音が一緒に大きくなる場合もあるので、音量を上げることと雑音対策は分けます。
| 処理 | 主に見るもの | 使う目的 |
|---|---|---|
| ラウドネス正規化 | 聞こえる音量の尺度 | 複数録音を近い大きさにする |
| 通常の正規化・増幅 | 最大音量などのレベル | 音声のレベルを調整する |
| OBSのノイズ抑制 | 録音中の背景音 | 軽い雑音を減らして収録する |
プロジェクト保存と音声書き出しは別
Audacityのプロジェクトは編集を続けるための原稿です。MP3やWAVなどの書き出しは、他の再生ソフトで聞ける音声を作る操作です。プロジェクトを保存しただけで配布用音声ができたとは考えません。クラウド保存を選べば外部へアップロードされるため、手元に残す場合は保存先も確認します。
費用・クラウドやAIとの選び方
Audacity本体は無償・オープンソースで、Windows・macOS・Linux向けです。手元で行う基本の音声処理は追加のクラウド契約やAI APIを必要としません。PCの処理時間、保存容量、任意のプラグイン・クラウドサービスの条件は別です。公式の標準機能だけで試してから、追加サービスが必要か判断します。
Claude/Codexで同じ条件の一括処理を作る価値はありますが、目標音量、入出力形式、原本保護と処理結果の確認を設計・保守します。一つずつ耳で比較する段階なら、既存の編集画面のほうが始めやすい場合があります。クラウド型の処理を選ぶ場合は、料金と録音の保存・利用条件も確認します。
公式資料と任意の収録ソフト
Audacity:ラウドネス正規化
機能・保存・費用の一次資料
正規化と出力の条件を確認します。
紹介先:audacityteam.org(別のタブで開きます)
Audacity:保存と書き出し
機能・保存・費用の一次資料
正規化と出力の条件を確認します。
紹介先:support.audacityteam.org(別のタブで開きます)
OBS Studio
収録・配信用の無償ソフト
録音後の編集だけでなく、次回の収録中に軽い背景音を抑えたい場合の候補。
紹介先:obsproject.com(別のタブで開きます)
この記事で出てきたツール
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